THE★映画日記

映画(たまに漫画や文学)の感想と批評、映画を取り巻く風潮についての雑感など。

ホラー

『サイン』&『フライトプラン』

●『サイン』 サイン (吹替版) 磯部 勉 Amazon 公開年は2002年でわたしは中学一年生だったけれど、やたらと評判が悪かったような記憶がある。……と思って調べたら、「2002年で最も高い収益を上げた映画の一つ」であるそうだ。まあ『シックス・センス』は大ヒッ…

『ザ・ベビーシッター』&『ザ・ベビーシッター ~キラークイーン』

www.netflix.com www.netflix.com 『ザ・ベビーシッター』のほうは、たしか2017年くらいに「エッチなシーンあるかなあ」と思って序盤に早送りしたけれどエッチなシーンはなさそうだったから見るのやめた。今回はハロウィンということで、『~キラークイーン…

『クラシック・ホラー・ストーリー』&『ポロライド』

●『クラシック・ホラー・ストーリー』 www.netflix.com 泥酔しながら飛ばし飛ばしで見たけれど、よくあるホラー映画パロディ映画(「"よくあるホラー映画"のパロディ映画」ではなく、「よくある"ホラー映画のパロディ映画"」)で、内容は覚えていないけどつ…

『初恋』+『回路』+『プラットフォーム』

●『初恋』 初恋 窪田正孝 Amazon 公開当初は評判が実によく、カンヌでもなんか評価されていたらしいからけっこう期待して観たのだけれど、ぜんぜんダメだった。昔のタランティーノ的な内容であるけれどあちらを100点としたら30点という感じ。画面の暗さ…

『ワウンズ: 呪われたメッセージ』+『ザ・ピーナッツバター・ファルコン』+『ホテル・ムンバイ』+『リズム・セクション』+『ペイ・フォワード 可能の王国』

●『ワウンズ: 呪われたメッセージ』 www.netflix.com 『レベッカ』に続いてアーミ・ハマー主演のホラー、なおかつ『ザ・コール』に続いて「電話」がキーとなる、Netflixオリジナルのホラー映画。 主人公が拾ったスマホに収められている、生首と学生たちのさ…

『ゾンビランド』&『ゾンビランド:ダブルタップ』

ゾンビランド (吹替版) ウディ・ハレルソン Amazon ゾンビランド:ダブルタップ (字幕版) ウディ・ハレルソン Amazon 『ゾンビランド』は公開の翌年にDVDを借りて観たから10年ぶり(当時から興味があって劇場で見たかったのだけれど、京都の映画館ではやって…

『善き人に悪魔は訪れる』+『ザ・ハント』+『ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク 』

●『善き人に悪魔は訪れる』 善き人に悪魔は訪れる [DVD] イドリス・エルバ Amazon あらすじだけを読むと「なんだかありがちだしほんとうに面白くなるの?」という不安感を抱かされるが、格好いい放題やイドリス・エルバという存在感のある主演俳優に惹かれて…

韓国映画は英語吹き替えで観ることにした(『ザ・コール』)

www.netflix.com 在日アメリカ人であり子供の頃から「家のなかでは英語、外では日本語」という風に暮らしてきたわたしは、逆説的に、語学に関してハンディキャップを持っている。ふつうの日本人であれば中学校から大学まで苦労しながらイヤイヤ英語を勉強さ…

『闇はささやく』

www.netflix.com いかにもつまらなそうな作品だったけれど、わたしの大好きなアマンダ・セイフリッドが出演しているので視聴。予想通りにつまらなかったし、後半は意味不明な領域に入っていたけれど、アマンダ・セイフリッドが主婦らしい素朴な格好をしてい…

『フィアー・ストリート』三部作

www.netflix.com 一作目を観たところで男性キャラクターの扱いの悪さとレズビアン推しにイヤな予感がして、検索したところ案の定、「ホラー映画のミソジニー性や異性愛規範」を批評的に反転させてシスターフッドやフェミニズムを描いているなんたらかんたら…

『白頭山大噴火』+『新感染』+『新感染半島』+『アーミー・オブ・ザ・デッド』+『トゥモロー・ウォー』

●『白頭山大噴火』 「ハリウッドでもないところのディザスタームービーか…」と尻込みするところもあったが、『モンタナの目撃者』のついでに観れる映画が他になく、噴火と山火事ということでつながっていなくもないから、劇場で鑑賞。 結果的には「噴火」や…

『サイコ2』

サイコ2 (字幕版) アンソニー・パーキンス Amazon 実は『サイコ』を観たことはないんだれけど、数年前にTwitterで『サイコ2』の好評がまわってきて、最近になってPrime Videoで無料配信されていたから鑑賞。 精神病院から出てきて社会復帰したノーマン・ベ…

『クレヨンしんちゃん 謎メキ!花の天カス学園』(+いくつかのクレしん映画+いくつかのディズニー映画+『閃光のハサウェイ』)

昨年の『激突!ラクガキキングダムとほぼ四人の勇者』もそれなりによかったが、こちらのほうがずっとよい*1。脚本的な欠点が見当たらず、制作陣の狙い通りにやりたいことがやれている。ちょっとテクニカルさが鼻につくし、あまりに技巧的なので逆にシラける…

『OLD』

『イン・ザ・ハイツ』と『孤狼の血:LEVEL2」を観にいく"ついで"という気持ちで観に行ったのだが、意外や意外、この作品がいちばん面白かった。 わたしはシャマラン監督についてはきわめてニュートラルな立場であり、ファンでもアンチでもない。最近だと『ス…

『#生きている』

www.netflix.com Netflixオリジナルで韓国映画でゾンビもの。 ゲームオタクな青年のジュヌ(ユ・アイン)がマンションの部屋でゲームしているうちにゾンビパンデミックが発生して、マンションの外にはゾンビ大量発生で出ることができないので、家にあったレト…

『シャイニング』&『ドクター・スリープ』

『シャイニング』は五つ星、『ドクター・スリープ』は二つ星。 ●『シャイニング』 シャイニング (字幕版) 発売日: 2013/11/26 メディア: Prime Video いまでは大半のホラー映画はそんなに怖くなく見れるし夜におシャワーしたりおトイレに行くときにもホラー…

ひとこと感想:『リング』&『男はつらいよ:口笛を吹く寅次郎』&『アンセイン:狂気の真実』

●『リング』 リング 発売日: 2013/11/26 メディア: Prime Video わたしが小学生の頃に大流行りしたホラー映画で、貞子のあの格好もテレビ画面から出てくる例のシーンのパロディをテレビから漫画までいろんなメディアで見かけたものだ。 大人になるまで怖いも…

ひとこと感想:『チャイルド・プレイ』&『ビューティフル・デイ』

●『チャイルド・プレイ』 チャイルド・プレイ(字幕版) 発売日: 2019/11/20 メディア: Prime Video メインシリーズの方は高校生の頃にB級映画好きの友人に『チャイルド・プレイ/チャッキーの花嫁』を観させられた思い出があるが、下品でグロいだけの映画だっ…

ひとこと感想:『イット・カムズ・アット・ナイト』、『孤独なふりした世界で』

●『イット・カムズ・アット・ナイト』 イット・カムズ・アット・ナイト(字幕版) 発売日: 2019/03/08 メディア: Prime Video 感染症的なものが流行っているポストアポカリプス的な状況になった世界にて、父親のポール(ジョエル・エドガートン)と母親と息子…

『透明人間』

ポール・バーホーベン監督でケビン・ベーコン主演の『インビジブル』は、子供のころに金曜ロードショーかなにかでテレビ上映していたのをたまたま親と一緒に観たのだが、あまりにエログロが多くて非常に気まずくなったという嫌な思い出しかない。 大人気漫画…

ひとこと感想:『アバウト・シュミット』、『トゥルー・グリット』、『クワイエット・プレイス』

梅雨のつらさと夏バテと仕事もちょっと忙しくなってきたこととで、映画を観るための集中力が枯渇するようになってきた。 ●『アバウト・シュミット』 アバウト・シュミット(字幕版) 発売日: 2015/03/15 メディア: Prime Video 『ファミリー・ツリー』のアレク…

ホラー映画と、セックスに対する懲罰(『イット・フォローズ』)

イット・フォローズ(字幕版) 発売日: 2016/06/22 メディア: Prime Video コロナ騒ぎが起こる前の今年の初頭に『ミッドサマー』がTwitterでアホみたいな騒がれ方をしたことは記憶にあたらしいが、あの作品は単にフックとなる要素が多くてTwitterで映画作品を…

ひとこと感想:『ネオン・デーモン』

ネオン・デーモン(字幕版) 発売日: 2017/06/12 メディア: Prime Video ミュージック・ビデオのようなけばけばしい派手な画面に思わせぶりな描写と不穏で単調なBGMとが延々と続いていき、退屈過ぎて飛ばし飛ばしで見てしまった。ストーリーはあってないような…

ひとこと感想:『アス』、『犬神家の一族』、『ベイビー・ドライバー』、『モンスター上司』

●『アス』 アス (字幕版) 発売日: 2020/02/07 メディア: Prime Video 『ゲット・アウト』がつまらなかったのでこちらは劇場公開時はスルーして、思ったよりも早くprime videoで配信されたからそれで見てみたが、案の定つまらない。本国でも多数の人が思って…

ひとこと感想:『復讐するは我にあり』&『呪われた死霊館』

●『復讐するは我にあり』 復讐するは我にあり 発売日: 2013/11/26 メディア: Prime Video 学生時代に見たときに、いくつかのシーンが強烈に印象に残った作品だ。主人公の榎津巌(緒形拳)が東京で知り合った弁護士の老人を世話になっておきながらあっけなく…

ひとこと感想:『ゴジラ』

ゴジラ 発売日: 2014/04/23 メディア: Prime Video 鑑賞したのは今回が初めてだが、あらすじはさすがにあらかた知っていた。映像に関しては「昔の特撮ってこんなものだったんだ」と博物学的にものを見る気持ちでしかみられないし、テレビ塔が破壊されてキャ…

『この子の七つのお祝いに』

この子の七つのお祝いに メディア: Prime Video 1980年代前半の東京、若い女性が正体不明の凶器で惨殺される事件が発生した。この女に取材する予定であったルポライター・母田耕一(杉浦直樹)は青蛾(辺見マリ)という手相占い師の女の正体を追っており、取…

『ザ・ルームメイト』

ザ・ルームメイト (字幕版) 発売日: 2013/11/26 メディア: Prime Video 主人公のサラ(ミンカ・ケリー)は大学に入学して、学生寮でレベッカ(レイト­ン・ミースター)という同級生とルームメイトになったが、このレベッカが実は嫉妬深いイカレ女で、サラに…

『キャビン』

キャビン(字幕版) メディア: Prime Video (アメリカ人にしては)清純派のデイナ(クリステン・コノリー)にマッチョのカート(クリス・ヘムズワース)、お調子者のマーティ(フラン・クランツ)にビッチのジュールズ(アンナ・ハッチソン)そしてメガネのホ…

『ある決闘 セントヘレナの掟』

ある決闘 セントヘレナの掟(字幕版) メディア: Prime Video メキシコ人の死体が川に次々と流れてくるという異様な事件の詳細を探るため、保安官である主人公(リアム・ヘムズワース)は、カルト的でカリスマ的な指導力を持つ謎の説教師(ウディ・ハレルソ…