THE★映画日記

映画(たまに漫画や文学)の感想と批評、映画を取り巻く風潮についての雑感など。

『不都合な自由』

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 いわれのない罪で20年も投獄されていたクリス(ジェイ・デュプラス)はようやく仮釈放されたが、38歳の彼はシャバにいた期間よりも投獄されていた期間の方が長いくらいなので、適応に苦労していた。弟であるテッド(ベン・シュワルツ)との関係もうまく行かない。そんな中で彼にとって支えになっていたのは、獄中にいた時からずっと早期釈放を訴え続けてくれていたキャロル(イーディ・ファルコ)であった。そして、クリスは母親ほどに年の離れたキャロルに本格的に恋してしまう。キャロルの娘のヒルディ(ケイトリン・デヴァー)ともいい感じの関係を築いたクリスではあるが、夫との倦怠期であったキャロルとはけっきょく不倫関係になってしまい……。

 

「女っ気のない環境に20年間もずっといたら、いくらおばさんでも優しくしてくれる相手に飛びついてしまうよな」という身も蓋もない感想を抱いてしまう映画である。また、久しぶりに性的刺激を受けたらすぐにイッてしまうシーンもリアルだなとは思った。

 しかし、全体的に淡々と地味な話が続き、俳優にも画面にもBGMにも華がないので、すぐに飽きてしまって物語への興味が持続しなかった。コメディ要素とかもないし。