THE★映画日記

映画(たまに漫画や文学)の感想と批評、映画を取り巻く風潮についての雑感など。

『抱きたいカンケイ』

 

抱きたいカンケイ (字幕版)

抱きたいカンケイ (字幕版)

  • 発売日: 2013/11/26
  • メディア: Prime Video
 

 

『ジャッキー/ファーストレディ 最後の使命』と同じくナタリー・ポートマンが主演していてグレタ・ガーウィグも脇役で出演している作品として見始めたが、まあ邦題から想像される通りのくだらなくて他愛のないラブコメだ。ナタリー演じるエマがアダム(アシュトン・カッチャー)と「お互いに本気にならない」セックスフレンドの関係を結ぶが、エマもアダムもそれぞれ本気になってしまうタイミングがあって…みたいなお話。監督は『ゴーストバスターズ』の人らしい。

 ちゃんとしたヒューマンドラマのなかでセックスとか浮気とかが強調されると鼻白むところはあるが、こういう風に最初から「こういう作品ですよ」と全面に出してくれるのならまあ特に気にせずに見れる。

ブラック・スワン』とか『ジャッキー』とか『アナイアレイション -全滅領域-』とか、なにかとシリアスでしんどそうな役を演じたがるイメージが強いナタリー・ポートマンであるが、もともとが美貌でありハリウッド女優としては珍しいくらいに華奢な身体つきをしているだけに『マイティ・ソー』『マイティ・ソー/ダーク・ワールド』で「恋する乙女」を演じていたのはハマリ役だった。この映画でも、恋人(セフレだけど)を無邪気にからかったり嫉妬したり追いかけたり見つめたりフラれたと思い込んでヤケ食いしたりと、女の子としての可愛らしいナタリー・ポートマンの姿が堪能できる。その点だけでも価値のある作品かもしれない。