『ザ・ルームメイト』
主人公のサラ(ミンカ・ケリー)は大学に入学して、学生寮でレベッカ(レイトン・ミースター)という同級生とルームメイトになったが、このレベッカが実は嫉妬深いイカレ女で、サラに近づく人間を次々と排除して…というお話。
ホラーにしては怖くないし、サスペンスにしてもフックとなるような面白い要素がなにもない。ボーイフレンド役であるスティーブン(カム・ジガンデイ)がゴリラみたいな顔をしていることに象徴されるように、俳優陣にも華がない。レベッカは死者は出していないし終わり方はハッピーエンドではあるので後味が悪過ぎないのは救い…と言いたいところだが、サラの拾ってきた猫を殺すシーンがあるために胸糞な作品になってしまっている(この猫が助かった描写があるだけでもだいぶ後味はマシになっていたと思う)。『ハッピー・デス・デイ』ほどの完成度を求めるのは酷だとしても、ホラー映画だからと甘えずにがんばってほしい。