『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』
スター・ウォーズはエピソード1と7と8、そして『ローグ・ワン』しか見たことがない(バーのイベントでエピソード4が上映されていたのを半分くらい観てから寝落ちしたことはあるが、内容はほとんど覚えていない)。とはいえ、大体の主要キャラクターに関してはさすがに名前や外見や設定などについての通り一遍の知識は持っているつもりだ。
この作品は西部劇の宇宙版といった趣で、いかにもハリソン・フォード的なキャラクターをしているハン・ソロ(オールデン・エアエンライク)が、渋いリーダー格のベケット(ウディ・ハレルソン)や元カノ的な関係性のキーラ (エミリア・クラーク)や気のいいギャンブラーなランド・カルリジアン(ドナルド・グローヴァー)や動物のチューバッカや自分のことを女性だと思っている機械などと一緒に、様々なシチュエーション(塹壕であったり雪が降っていたり砂漠であったり)で活劇を繰り広げる。
現代となっては特に新鮮でもない、SFというよりかはファンタジー寄りの宇宙世界での冒険劇は、特に悪いところもないのだが面白く感じられるところもない。似たような世界観が舞台となっており主人公が無法者であるという点では『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』シリーズに共通しているが、『ハン・ソロ』はキャラクターは小ぢんまりしているし話の筋書きも単調で地味だしで、どうにもパッとしない作品だ。画面もなんか暗いし。
主演俳優はどうにも魅力がない顔をしているが、ウディ・ハレルソンやドナルド・グローヴァーは実にぴったりな役柄を演じているし、セクシーさと可愛さを備えたエミリア・クラークもかなり良い。役者を楽しむという目的で見るぶんには悪くない映画かもしれない。