THE★映画日記

映画(たまに漫画や文学)の感想と批評、映画を取り巻く風潮についての雑感など。

三つ星

『ボギー!俺も男だ』:1970年代の作品だが、「有害な男らしさ」がテーマ?

ボギー!俺も男だ (字幕版) 発売日: 2013/11/26 メディア: Prime Video 1972年の作品。ウディ・アレンが主演でダイアン・キートンがヒロイン、という『アニー・ホール』的な組み合わせ。監督はハーバート・ロスという人だが、wikiを見たところウディ・アレン…

『レ・ミゼラブル』(2019):『レ・ミゼラブル』は関係ありません

ヨーロッパ映画には全体的に苦手意識を持っているのだが、このあいだNetflixで観た『ザ・スクエア 思いやりの聖域』はそれなりに面白かった。いまは失業中だが、仕事を再開するとおそらく難解で深刻なヨーロッパ映画を見る気力は失われてしまって、エンタメ…

『キャプテン・マーベル』:「フェミニズム映画」と「ヒーロー映画」は両立するのか?

キャプテン・マーベル (字幕版) 発売日: 2019/06/05 メディア: Prime Video 『キャプテン・マーベル』は、一つのアクション映画やエンタメ映画として見てみると、世間的にもさほど評価されていないようである。アクションやエンタメとして明確な欠点があるわ…

『テリー・ギリアムのドン・キホーテ』:ダラダラした展開はキツいんだけどアダム・ドライバーはよかった

私がはじめて一人で劇場まで行って観た映画は、テリー・ギリアム監督の『ローズ・イン・タイドランド』である。その当時は高校二年生で爆笑問題の太田光の著作にハマっており、太田がラジオか何かで『ローズ・イン・タイドランド』をお薦めしていたから影響…

『ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密』:犯人がバレバレなのはいいんだけど、ポリコレ要素が不愉快

ミステリーといえば「誰が犯人か?」ということを頭をひねって推理する知的な面白さを連想するものだが、実は、ミステリーには別の種類の面白さもある。それは、自分勝手な理由で相手を殺したうえに自分の罪を他人になすりつけて素知らぬ顔をしている犯人の…