THE★映画日記

映画(たまに漫画や文学)の感想と批評、映画を取り巻く風潮についての雑感など。

人情もの

『椿三十郎』

椿三十郎 発売日: 2015/04/22 メディア: Prime Video 『用心棒』の続編的な作品ではあるが、主人公が味方といえる味方がメシ屋の親父しかおらず敵方をほとんど皆殺しにして終わるドライでダークな『用心棒』と比べて、青二才である九人の若侍の指導役的な立…

『赤ひげ』

赤ひげ 発売日: 2015/04/22 メディア: Prime Video 『七人の侍』のときも思ったが、いくら黒澤明といえども3時間は長いしダレる。『七人の侍』は冒頭の百姓たちの相談シーンから侍たちの仲間集め、中盤の百姓と侍たちとの交流や戦への備え、そして終盤の戦闘…

『用心棒』

用心棒 発売日: 2015/04/22 メディア: Prime Video 黒澤明の作品といえば以前は『生きる』がいちばん好きだったのだが、昨年に『用心棒』を再視聴してからは『用心棒』に軍杯をあげている。続編にあたる『椿三十郎』もかなり好きだ。どちらもシンプルながら…

『ヒート』

ヒート (字幕版) 発売日: 2017/03/03 メディア: Prime Video 先日に『フェイク』や『カリートの道』を再視聴したので、同じく90年代の裏社会や犯罪ものでアル・パチーノが出てくる『ヒート』も再視聴した。この作品ではアル・パチーノは犯罪者ではなく刑事で…

『フェイク』&『カリートの道』

フェイク (字幕版) 発売日: 2013/11/26 メディア: Prime Video カリートの道 (字幕版) 発売日: 2014/01/01 メディア: Prime Video 『フェイク』はNetflixで、『カリートの道』はAmazon primeで視聴。どっちも10年以上前にDVDで見たのを再視聴した。どっちも…

『50/50』

50/50 フィフティ・フィフティ(字幕版) 発売日: 2015/11/15 メディア: Prime Video Amazon primeで再視聴。公開当時には、今はなき新京極シネラリーベという映画館で当時に付き合ってた彼女と一緒に見に行った思い出がある。意外と下ネタが多くて、観終わっ…

『七人の侍』

七人の侍 [Blu-ray] 出版社/メーカー: 東宝 発売日: 2009/10/23 メディア: Blu-ray TOHO新宿にて、「午前十時の映画祭」で鑑賞。なんたって無職だから平日から午前十時の映画祭に行けちゃったりもするのだ。ところで、「午前十時の映画祭」は10周年である今…

『タクシー運転手:約束は海を越えて』&『1987、ある闘いの真実』

『タクシー運転手:約束は海を越えて』は以前に配信サイトで視聴していたが、私の家のご近所にある駐日韓国文化院で無料の上映会をやっていたのでお邪魔して再視聴した。途中で音が飛んだり映像が乱れたりはしたが、まあ無料なので文句はない。 『1987、ある…

『リチャード・ジュエル』:愚直でクソ真面目な人物が主人公の珍しい物語

アトランタオリンピックの会場近くの公園で警備員をしていたリチャード・ジュエルが爆弾を発見して、おかげで客の避難を開始して被害を最小限に抑えることができてリチャードはメディアに取り上げられて一躍地元のヒーローとなったが、地元の新聞が「爆弾事…

映画作品の「良さ」と、視聴者の「共感」について

ユー・キャン・カウント・オン・ミー (字幕版) 発売日: 2013/11/26 メディア: Prime Video いまは失業中で時間があるので、これを機会にHuluやdTVなどの普段利用しないサブスクリプションサービスの無料期間を利用しつつ、映画をたくさん見ている。しかし、…

『ファミリー・ツリー』&『コネチカットにさよならを』:ダメなおっさんが主人公の文学的作品

ファミリー・ツリー (吹替版) 発売日: 2013/11/26 メディア: Prime Video www.netflix.com 並べて論じるような作品ではないかもしれないが、どちらも妻子を持つ(持っていた)おじさんが主役の、小説を原作として「文学的」な雰囲気の漂う映画だ。 『ファミ…

『フォードvsフェラーリ』:豪華な俳優陣による古き良きな大作映画

フォードvsフェラーリ (オリジナル・サウンドトラック) 発売日: 2019/11/15 メディア: MP3 ダウンロード 2020年になって公開された映画のなかでは現時点で個人的に最も感動したのは『ジョジョ・ラビット』であるが、客観的な「面白さ」や「出来栄えの良さ」…

『コンテイジョン』:良質(?)なウイルスパニックもの

コンテイジョン (字幕版) 発売日: 2013/11/26 メディア: Prime Video この映画は2011年に劇場で上映されたのを観に行って、あまり期待せずに観に行ったのだが当時はえらく感動してmixiで発表した「2011年年間ベスト映画」のトップ1にもあげた。しかし、当時…