THE★映画日記

映画(たまに漫画や文学)の感想と批評、映画を取り巻く風潮についての雑感など。

感動もの

『LEGO ムービー』+『レゴバットマン ザ・ムービー』

●『LEGO ムービー』 LEGO(R) ムービー(吹替版) 森川智之 Amazon 2014年の大晦日にDVDを借りてみて以来なので、およそ7年ぶりの鑑賞。内容はもうきれいさっぱり忘れていて、『フリーガイ』と冒頭がほとんど同じであること(オマージュだよね?)やテーマが似…

『容疑者Xの献身』&『舟を編む』

●『容疑者Xの献身』 容疑者Xの献身 福山雅治 Amazon ずっと前にネットで情報を見たか友人からネタバレされたかでメインのトリックは知っていたんだけれど、そこを前もって知っていても特に面白さに支障がないタイプの映画で、そこはよかった。 要するに、北…

『クーリエ:最高機密の運び屋』

ついつい『ブリッジ・オブ・スパイ』を連想してしまう設定だが、予想以上に内容は『ブリッジ・オブ・スパイ』に近い。設定だけでなく、自由主義食とソ連の人間との「男の友情」やブロマンス、「信念」といったテーマが似ているのだ。 この作品の最大の感動ポ…

『スウィング・キッズ』+『EXIT』+『エクストリーム・ジョブ』

●『スウィング・キッズ」 スウィング・キッズ(字幕版) D.O. Amazon 朝鮮戦争時の捕虜収容所を舞台としており、タップダンスを通じて北朝鮮兵士のロ・ギス(D.O.)と米軍の黒人兵士のジャクソン(ジャレッド・グライムス)が友情を培っていき、ほかにも中…

『シンデレラ』+『ワインは期待と現実の味』+『ボーダー 二つの世界』+『ラスト・アクション・ヒーロー』+『セルラー』+『女王陛下の007』

●『シンデレラ』 シンデレラ カミラ・カベロ Amazon ノリの良さとお気軽さに振り切った、バカバカしいけど楽しい感じのミュージカル作品。ファンタジー世界でありながらジャネット・ジャクソンやクイーンやマドンナなどのロックミュージックが堂々と流れるし…

『ワウンズ: 呪われたメッセージ』+『ザ・ピーナッツバター・ファルコン』+『ホテル・ムンバイ』+『リズム・セクション』+『ペイ・フォワード 可能の王国』

●『ワウンズ: 呪われたメッセージ』 www.netflix.com 『レベッカ』に続いてアーミ・ハマー主演のホラー、なおかつ『ザ・コール』に続いて「電話」がキーとなる、Netflixオリジナルのホラー映画。 主人公が拾ったスマホに収められている、生首と学生たちのさ…

『ペンギンが教えてくれたこと』+『ザ・ゴールドフィンチ』

●『ペンギンが教えてくれたこと』 www.netflix.com 実話に基づいた映画。タイ旅行に行ったサム・ブルーム(ナオミ・ワッツ)は不慮の事故で下半身不随となってしまい、車椅子での生活を余儀なくされるようになった。夫のキャメロン(アンドリュー・リンカー…

『クレヨンしんちゃん 謎メキ!花の天カス学園』(+いくつかのクレしん映画+いくつかのディズニー映画+『閃光のハサウェイ』)

昨年の『激突!ラクガキキングダムとほぼ四人の勇者』もそれなりによかったが、こちらのほうがずっとよい*1。脚本的な欠点が見当たらず、制作陣の狙い通りにやりたいことがやれている。ちょっとテクニカルさが鼻につくし、あまりに技巧的なので逆にシラける…

『グリーンブック』と『ベスト・オブ・エネミーズ~価値ある闘い〜』

ベスト・オブ・エネミーズ ~価値ある闘い~ (字幕版) ウェス・ベントリー Amazon ちょっと映画離れしていたころにたまたまNetflixで『ベスト・オブ・エネミーズ』を観てみたところ、これがなかなか面白く、映画に対するモチベーションを取り戻させてくれた。…

『イン・ザ・ハイツ』

もうすぐ上映終了なので、早朝から駆け込みで鑑賞。 ミュージカル映画としてもとりわけミュージカルシーンが多く、セリフで進行するシーンはあまりない。そして、湿っぽいバラード的な曲の数は少なく、ラテン系らしい陽気なミュージックが大半なので、そうい…

『ワンダーウーマン1984』

劇場に映画を観に行ったのは黒沢清監督の『スパイの妻』以来で、およそ二ヶ月ぶり*1。 わたしはマーベル映画のなかでは『キャプテン・マーベル』がいちばん嫌いなのだが*2、逆に、この映画の前作の『ワンダーウーマン』はDC映画のなかでもいちばん好きな作品…

『クレヨンしんちゃん 激突! ラクガキングダムとほぼ四人の勇者』

クレヨンしんちゃんの映画を劇場で見るのは2016年の『クレヨンしんちゃん 爆睡!ユメミーワールド大突撃』に続いて2回目。他には、『オトナ帝国の野望』や『戦国大合戦』はもちろんのこと、『夕陽のカスカベボーイズ』や『栄光のヤキニクロード』や『逆襲の…

ひとこと感想:『7番房の奇跡』&『羊飼いと屠殺者』&『LOOPER/ルーパー』

●『7番房の奇跡』 www.netflix.com もともとは韓国映画だが、トルコでリメイクされたバージョンを鑑賞。トルコ映画なんかなんてなかなか見る機会がないし、「ファンタジー色や感動色が強すぎる韓国版よりも抑えめなトルコ版の方が面白い」という評判を見か…

『シャイニング』&『ドクター・スリープ』

『シャイニング』は五つ星、『ドクター・スリープ』は二つ星。 ●『シャイニング』 シャイニング (字幕版) 発売日: 2013/11/26 メディア: Prime Video いまでは大半のホラー映画はそんなに怖くなく見れるし夜におシャワーしたりおトイレに行くときにもホラー…

『インターステラー』

インターステラー(字幕版) 発売日: 2015/03/25 メディア: Prime Video 2014年の公開当時には、もちろん劇場に観に行った。しかし、ノーラン映画のなかでもとりわけ複雑な構成をした作品だということもあり、観た当時は何が起きているか正直よくわからない部…

ひとこと感想:『最高の人生の見つけ方』、『アイ・アム・マザー』、『ニンジャバットマン』

●『最高の人生の見つけ方』 最高の人生の見つけ方 (字幕版) 発売日: 2013/11/26 メディア: Prime Video かなり有名な映画ではあるのだが、わたしはこれまで未見で、今回はじめて視聴した。 評価の高い映画であると思ってけっこう楽しみにしてとっておいたし…

『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』

キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン (字幕版) 発売日: 2013/11/26 メディア: Prime Video スピルバーグは一部の例外はあれど好きであるし、トム・ハンクスもレオナルド・ディカプリオも好きであるのだが、この作品はどうにも好きになれない。 好きになれな…

『幸せへのまわり道』

実績を出しているやり手ではあるがシニカルで批判的なジャーナリストのロイド・ヴォーゲル(マシュー・リス)は、雇い主の命令で子ども番組の司会者であるフレッド・ロジャース(トム・ハンクス)を書くことになる。はじめは「子どもだましな番組を作ってい…

『アメリカン・スナイパー』

アメリカン・スナイパー(字幕版) 発売日: 2015/06/10 メディア: Prime Video このあいだ『ミリオンダラー・ベイビー』を再視聴したら以前観たときよりもずっと面白く感じられたのだが、同じイーストウッド監督の『アメリカン・スナイパー』については、公開…

『ミリオンダラー・ベイビー』:安楽死映画とか障害者差別映画とかじゃねえんだよ

ミリオンダラー・ベイビー (字幕版) 発売日: 2013/11/26 メディア: Prime Video 『グラン・トリノ』劇場公開当時、朝っぱらから大学の図書館でこの作品を観て、夜になってから劇場まで『グラン・トリノ』を観に行った思い出がある。というわけで12年ぶりの再…

『シンドラーのリスト』

シンドラーのリスト(字幕版) 発売日: 2013/11/26 メディア: Prime Video 名作であることは間違い無いのだが、『戦場のピアニスト』と同じく、長過ぎる。印象的なエピソードは多々あるのだが、逆に印象的でないというかホロコーストものや戦争ものとしては"よ…

ひとこと感想:『オンリー・ザ・ブレイブ』

オンリー・ザ・ブレイブ(字幕版) 発売日: 2018/10/19 メディア: Prime Video 悲劇の実話をベースにした作品なのだが、その実話の悲劇性に引っ張られて、作品としてはかなりつまらなくなってしまっている。 ネタバレしちゃうと主人公(ジョシュ・ブローリン)…

ひとこと感想:『スパングリッシュ:太陽の国から来たママのこと』&『シーラーズの9月』&『7500』

●『スパングリッシュ:太陽の国から来たママのこと』 スパングリッシュ (字幕版) 発売日: 2013/11/26 メディア: Prime Video 高校生の時に観て以来だから13年ぶりくらいの再視聴。さすがにストーリーの内容はほとんど忘れていた。 夫のジョン(アダム・サン…

『戦場のピアニスト』

戦場のピアニスト(字幕版) メディア: Prime Video ロマン・ポランスキー監督作品。例によって学生時代以来の10年以上ぶりの再視聴。 名作であることは間違いないのだが、内容的にメリハリの付けづらいストーリーが2時間半近く続くので、後半になると疲れてし…

『パブリック:図書館の奇跡』

エミリオ・エステベスの監督兼主演作品。 オハイオ州シンシナティの図書館職員の主人公(エミリオ・エステベス)は、トイレや水道を利用したり暖をとるために図書館を利用したりしているホームレスたち(リチャード・T・ジョーンズ、マイケル・ケネス・ウィ…

ひとこと感想:『殺人狂時代』、『マーウェン』

●『殺人狂時代』 殺人狂時代 発売日: 2015/07/01 メディア: Prime Video おなじ岡本喜八監督作の『日本のいちばん長い日』はシリアスな題材を描き切った名作であったが、ブラックでスラップスティックなコメディ作品であるこちらは「賞味期限切れ」という感…

『Search/サーチ』

Search/サーチ (字幕版) 発売日: 2019/01/11 メディア: Prime Video 「100%すべてPC画面の映像で展開」がウリの、ミステリー映画。……といっても、途中からはスマホでの画面付き通話(Facetime)とかTVニュースの映像が登場するようになって、「100%すべてPC…

ひとこと感想:『アバウト・シュミット』、『トゥルー・グリット』、『クワイエット・プレイス』

梅雨のつらさと夏バテと仕事もちょっと忙しくなってきたこととで、映画を観るための集中力が枯渇するようになってきた。 ●『アバウト・シュミット』 アバウト・シュミット(字幕版) 発売日: 2015/03/15 メディア: Prime Video 『ファミリー・ツリー』のアレク…

ひとこと感想:『オーシャンズ12』&『キューポラのある街』&『カリフォルニア・ドールズ』

●『オーシャンズ12』 オーシャンズ12 (字幕版) 発売日: 2013/11/26 メディア: Prime Video タイトルから予想される通り、『オーシャンズ11』の続編。豪華キャストが揃い踏みしているところがウリの作品だ。主人公であるジョージ・クルーニーのイケメンっ…

ひとこと感想:『風の谷のナウシカ』、『若おかみは小学生!』、『さびしんぼう』

●『風の谷のナウシカ』 風の谷のナウシカ [Blu-ray] 発売日: 2010/07/14 メディア: エレクトロニクス リバイバル上映で安いので、新宿ピカデリーで鑑賞。高校生くらいの頃にテレビで放送したのを観て以来だから、まあだいたい10年以上ぶりの鑑賞だ。 友人と…